心理学講座

心理学講座が密かに流行っているようです。くしくもKYな人、つまり「空気読めない人」は現代においては、生きていくのが苦痛な世の中になってきています。会社では指示待ちタイプの人間は一切相手にされなくなってきていて、空気を読んで率先して行動を起こす、いわゆる気の利いた人間が珍重されるようになってきています。特に営業など相手のある仕事であれば、空気を読んで会話していくすべを持たない人は、仕事どころか世間話すら聞いてもらえないという状況にあることは間違いありません。

また、学校でよく問題になるイジメなどについても、KYな人がイジメられる対象になることは多いようです。個性が埋没して、右にならえの風潮が強い日本人になんとか個性を発揮しようとさせて取り入れられたゆとり教育についても、その弊害が指摘されるなど、本当に日本というのは島国根性というか、空気を読んで、世間の流れに逆らわないことが集団を維持するという風に信じられている民族であるということを実感せざるをえない状況であることだけは間違いありません。

さて、そんな日本人でも、最近では他の人の心を読むというのが苦手になってきている人が増えているようです。下手に個性が大切、キャラクターが大切という中途半端な教育をされてしまったために、まず自分、そして他人という順番でものごとを考える人が増えてしまった結果、自分がこうだと思ったら、他人の考えを推測しようともせずに動いてしまう人が増えたといえるでしょう。これを個性的ととらえるのがゆとり教育ですが、まだまだゆとり教育を受けた人は少ないのが現状で、一般的に見ればわがままとしかとらえられません。

こういった状況にすら気づかずに個性的に振舞える人は、ある意味、まだしあわせだといえますが、中には人の心の動きに鈍感であることを恥じ、なんとかして人の心を読みたい、でもそれができないと悩んでいる人も多いようです。こういった人は、そのままにしておくと、いわゆる引きこもり状態になって他者とのかかわりを一切断ってしまうという行動に出ることもありますので、周囲としては早めに空気を読んで察してあげる必要がありますが、いかんせん廻りもKYな人で固められてしまっているとどうしようもありません。

そんな中、心理学講座に解決の糸口を見つけようとする人もいます。心理学は他人の心理を推察する学問、ちょっとした行動から他人の読心ができる術を身につけるため、心理学講座を学びたいという人も増えているのです。現代の風潮が生んだ流れであるといえるのではないでしょうか。