トレッキングシューズ

ウォーキングとハイキング(登山)の中間点に位置するのが「トレッキング」です。そのトレッキングのための靴がトレッキングシューズなのです。トレッキングシューズには従来の登山靴やハイキングシューズとは異なっている点があります。その違いを理解するには、まずトレッキングとは何かを知る必要があると思われます。

もともとトレッキングとは、アフリカ語の「トレック」が語源なんだそうです。トレッキングは交通機関を利用しない徒歩による旅行や、牛車や馬車などを利用して旅をすることを意味していました。そこから、本格的に登山をするのではなく、最大でも1~2泊程度で、自分で軽い荷物を持ちながら、無理なく、自由気ままに歩いて登山をすることを「トレッキング」というようになりました。

トレッキングは本格的な登山とは違って、普段履いているスニーカーでそのまま山へ登って行ってしまう人もいらっしゃるようですが、せっかくトレッキングを楽しむのでしたら、専用のトレッキングシューズを履いて楽しんではどうでしょうか。トレッキングシューズと登山靴の違いはどういう点なのでしょうか。従来の登山靴といいますと、厚手の革に固いビブラムソールの登山靴ですとか、それに似たデザインの軽登山靴など、登山靴は比較的ハードな仕様のものばかりでした。

これは、最低でも1泊以上宿泊し、そのための重い荷物を背負って歩く為に耐久性を重視して、履き心地を犠牲にしたものになっていました。が、登山も、ハイキング程度から、冬山への登山まで多様化していく中、日帰りから一、二泊程度の、登山というよりは高原や街歩きも含めた平地歩きにも向いているものをトレッキングシューズというようになりました。現在では、特別な登山靴を除いて、トレッキングシューズが主流になってきています

現在、トレッキングシューズが主流になった大きな理由はなんでしょうか。それには1990年代以降、相次いだ高機能の新素材の開発があるようです。ただ頑丈な為だけに重くなってしまっている登山靴に変わり、アッパー素材に丈夫なナイロン布を用いる事によって重さを軽減したり、ゴアテックスブーティというゴアテックスのインナーをシューズの中に入れて、防水性と蒸れの防止を同時に兼ね備えた高機能なシューズが登場したり、ソールもダメージの少ないクッション性の高い素材のものが採用されたりと、トレッキングシューズにはさまざまな機能がつき、また、街中でも履くことができるようなデザインにも気を使ったものが多く見受けられるようになっています。